共著『パレスチナのちいさないとなみ』が出ました!

オリーブオイル石けん刺繍製品 パレスチナのちいさないとなみ オリーブオイル工場オリーブの林

背景がわかる良質な商品をお届けします。

パレスチナ・オリーブでは、素材の質や効能はもちろん、
誰が、どんな状況で、どういう方法で作ったものなのかといった製造背景をクリアにしています。
だから安心。だから美味しい。だから、自信を持ってオススメできる商品ばかりです。

生産者パートナーと協力し、ともに生きる
誰もが大切にされる社会を作っていきます。

パレスチナ・オリーブは、パレスチナ北部のガリラヤ地方(1948年からイスラエル領)のオリーブオイルなどの食品、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)ナーブルスのオリーブ石けん、ヨルダン川西岸地区(パレスチナ自治区)イドナ村の刺繍製品を扱っています。

実際に食べて使って納得したものを輸入し、現地を訪問・交流しながら活動しています。

イベント

『ぜいとぅーん』65号 独立労組「マアン」

『ぜいとぅーん』65号 2019年3月1日発行

シンディアナは、イスラエルとエルサレムのパレスチナ労働者を主に支援する労働組合のマアンと連携して活動しています。マアンの基本的な活動は、労働条件・環境の改善ための労使交渉や、労働条件の整った仕事の紹介ですが、他にもあれこれ活動を行っています。行くたびに何か新しいことを始めていますが、今回は、野菜の水耕栽培や太陽光発電のプロジェクトなどエコ系の活動を考えている、ということで驚きました。いつか、シンディアナの倉庫の屋根にソーラーパネルをつけて電力をまかなえたら、、、という話も出ました(初期投資が必要ですし、まだ具体的な話ではありません)。イスラエルの太陽光発電は電力の3%だそうです。

スタッフは、水耕栽培や太陽光発電などのプロジェクトを行うのは、社会的公正への一つの方法だと話していました。テクノロジーは格差を縮めるのに役立つのではないか、と。

私自身は、小規模な独立エネルギーは重要と思いますが、例えば、日本で森を切り倒してメガソーラー発電所を作るようなことには反対です(マアンのスタッフに日本の状況を話したら驚いていました)。日本の状況とイスラエル内のパレスチナの村の状況は違いますし、水耕栽培の良し悪しも私はよくわかりません。でも「まずやってみる・ダメならやめる」がいい意味でこの団体の特徴のように思います。

水耕栽培説明会

イスラエル内のパレスチナの村々は、土地や水を奪われ、自営の農業だけで暮らしていけるほどの規模がありません。そして、以前はイスラエルのユダヤ農場でパレスチナ人が多く働いていましたが、いまはアジアからの外国人労働者が働いています。

水耕栽培は、自分の家・敷地で(テーブル一つ分くらいのスペース)、初期投資がほとんどかからず狭い場所で始められる、家庭用に作って余れば地元市場に売れる、人手がいらない、というところが魅力だそうです。

バカー・ル・ガラビーヤ村のマアンの事務所で、水耕栽培説明会があったので参加しました。近隣の村々から、マアンにかかわる女性たちが集まり、約20人の女性たちがそれぞれ「久しぶりー。元気だった?」と挨拶していました。そんなとき、律儀に(?)みんな私にも挨拶してくれます!

女性たちはみな興味津々。熱心に話を聞き、質問も多く出ました。

東エルサレム事務所

ユダヤ人スタッフのヨアブさんとヤエルさんに話を伺いました。この事務所では、東エルサレムのパレスチナ女性の失業問題に集中して取り組んでいます。女性たちは社会に変化を起こす力だと考えています。

東エルサレムの住民の80%、30万人が相対的貧困ライン以下です。労働市場にいる(働いているか求職中)女性の割合は11~13%。近年は若い女性が働く傾向にあるので、一般的に働く女性の割合は増加していますが、30歳以上、40歳以上の女性が仕事を見つけるのは大変です。そして、現状、残念ながら、東エルサレムの女性たちが働こうと思ったら、西エルサレム(ユダヤ側)にしか仕事はありません。

いくつかの団体が共同で行なっているヘブライ語コースは、2013年に20人で始まりましたが、いまや600人で、もっと多くの人が学びたがっているそうです。

ユダヤ人スタッフ:ヤエルさん

もともとはヘブライ語のボランティア講師として参加、3ヶ月前からマアンのフルタイム・スタッフになりました。アラビア語も堪能で、弁護士資格も持っています。マアンの仕事は「人々の中で働くという面と、弁護士としての知識を生かせる、という両方のコンビネーションが100%いいと思う。」と話していました。

もともと「フリー・エルサレム」で活動していたそうです(最終ページ参照)。ヤエルさんの家族はテルアビブ在住。ヤエルさんと政治的主張は違い、保守派だけれど、ヤエルさんが活動していることは理解・尊重しているとのこと。ヤエルさんの活動を見て「家族の意見も少しずつ変わってきているかも」とも言っていました。

<ヘブライ語>

現代ヘブライ語は、古語である聖書ヘブライ語をもとに20世紀に日常語として作ったのもの。現在ユダヤ系イスラエル人が話す言葉(約1,800年間、日常語としては話されませんでした)。アラビア語と同じくセム語に属し、文字は右から左に書きます。アラビア語と似た文法構造で、似た単語も多いですが、見た目の文字は異なります。日本語のカタカナを書くと「ヘブライ語っぽいね」と言われることがあります。そう言われれば雰囲気は似ているような。

イスラエルは、世界各国(欧米、中東、アフリカなど)から移住してきた「ユダヤ人」によってつくられた国です。イスラエルに移住した「ユダヤ人」たちは、まずヘブライ語教育を受けます。しかし、ソ連崩壊後にイスラエルに100万人以上がイスラエルに移住してきたためコミュニティとして規模が大きく、ロシア語だけで生活できてしまうためにヘブライ語ができない、という話も聞きます(ロシア語のテレビや新聞もあります)。

イスラエルの公用語は、長らく、ヘブライ語とアラビア語でしたが、2017年、ネタニヤフ政権はアラビア語を公用語として外しました(現在、イスラエル人口約850万人の25%がアラブ・パレスチナ人)。

イスラエル内のパレスチナ人は、家庭でも学校でもはアラビア語で話しますが、学校では第2言語としてヘブライ語を学びます。英語は3ヶ国語目になるのです。ただ、基本的に、イスラエル内で、ユダヤ人の町、パレスチナの町・村ははっきり分かれているため、パレスチナの町や村の中だけで暮らしている分にはヘブライ語はあまり必要なく、ユダヤの町に働きに出ることの少ない女性たちはヘブライ語が苦手な人が多いです。

アラブ・パレスチナ人としての自分たちのアイデンティティー・文化は大事にしつつ、現実的にはヘブライ語がますます必要になっているという現状です。

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投稿日:2019年09月22日(日)
この記事のURL:http://www.paleoli.org/?eid=285